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opengl:androidwear

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Android Wear

Device

Android Wear の腕時計型端末は、Android OS 4.4W (API Level 20) を搭載しており単体でアプリケーションが走ります。 ただし Bluetooth 4.0LE による他の端末との同期が必須で、ペアリングしないと何も出来ない仕組みになっています。

ここではペアリングした Android Smartphone/Tablet 端末を Mobile、Android Wear の腕時計型端末を Wearable と呼びます。

  • Mobile 端末の役割
    • インターネット接続
      • 音声認識
      • 各種通知の受信など
    • アプリケーションのダウンロードとインストール
    • セッティング
      • システムやアプリケーションの設定は、Wearalbe ではなく Mobile 側で行います。
      • ただしアプリの作り方に依存しています。
        • Mobile でなければ設定できないアプリ
        • Wearable , Mobile どちらからも設定できるアプリ
        • Wearable だけで完結しているアプリ、など
    • その他

明確な Host/Client の区別がないので、お互いの関係や使われ方はアプリケーションによってさまざまです。 反面、UI や使い方にも統一性がないといえるかもしれません。

SDK

SDK 及び開発環境は通常の Android と共通です。 ただしサンプルプログラムは Android Studio が用いられており、Eclipse + ADT でのプロジェクト作成も失敗するため 現状では Android Studio が必要となります。

APK

  • 基本的には Mobile 側のアプリと Wearable 側のアプリの両方が必要です。(単純な通知だけで済むアプリを除く)

Google Play にも Mobile アプリの形で掲載されるため、 Wearable だけで完結するアプリケーションでも何らかの Mobile 側のアプリケーションが必要となります。

Android Studio

debug

  • USB 接続
  • Bluetooth 経由

Android Wear 端末の開発者向けオプションから ADB デバッグを有効にします。

  1. 設定を開く
  2. 端末情報の中のビルド番号を連続タップする。設定の中に「開発者向けオプション」が追加される
  3. 開発者向けオプションから「ADBデバッグ」を有効にします

USB 接続

充電用のクレードル経由で直接接続できます。 通常の Android 端末と同じです。

  • 接続時に確認のダイアログが Smartphone/Tablet 側に表示されるので注意。

Bluetooth 経由

Smartphone/Tablet 経由で Bluetooth 接続します。 USB 接続できないデバイスでは必須となります。 またワイヤレス状態でデバッグできるので、腕に装着したままの動作確認、モーションセンサーを使ったアプリケーションのテスト等に便利です。

  1. Smartphone/Tablet を USB で PC に接続し、ADB デバッグ出来る状態にしておく
  2. Android Wear の開発者向けオプションから「Bluetooth 経由でデバッグ」を有効にする
  3. Smartphone/Tablet の Android Wear アプリから設定を開「Bluetooth経由のデバッグ」にチェックを入れる
  4. PC から下記の操作を行う
adb forward tcp:4444 localabstract:/adb-hub
adb connect localhost:4444

Bluetooth デバッグは低速なので大きなアプリケーションの実行には時間がかかります。 Bluetooth デバッグ状態ではスリープに移行できないため、バッテリーを消費するので注意が必要です。

互換性について

Moto 360 の互換性に注意

  • 現状 Android Wear device は採用 SoC が 2種類
Moto 360 TI OMAP 3630
Moto 360 以外 Qualcomm Snapdragon 400

Moto 360 だけハードウエアが特殊

  1. SoC が違う
  2. 画面の下部が切り取られている

SoC が違う

  • Moto 360 の CPU が遅い (Cortex-A8 Single core)
    • 整数演算は同等
    • FPU の速度が激遅、浮動小数点演算が遅い
    • ただし NEON だけは速い
device CPU core FPU (VFP) 浮動小数点演算 SIMD (NEON)
Moto 360 Cortex-A8 激遅 Cortex-A7 の 1/5~1/10 高速 (Cortex-A7 の 2倍)
Moto 360 以外 Cortex-A7 一般的な速度 遅い。FPU と変わらず SIMD の利点なし
  • Moto 360 の GPU は仕様が古くて遅い
    • OpenGL ES 2.0 のみ
device GPU core API
Moto 360 PowerVR SGX 530 OpenGL ES 2.0 iPhone 3GS 世代の GPU
Moto 360 以外 Adreno 305 OpenGL ES 3.0

画面下部が切り取られている

  • Moto 360 の画面サイズは 320×290 の横長で正方形ではない
    • 横長なので Moto 360 だけ Landscape 扱い、Moto 360 以外は Portrait
    • API 上は仮想的に 320×320 のスクリーンに見せかけている
opengl/androidwear.1420909774.txt.gz · 最終更新: 2015/01/11 02:09 by oga

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