Python で作成したツールをチーム内で共有する場合、コンパクトな Python 実行環境をセットにしておくと便利です。
また複数台の PC を開発に使用している場合も、それぞれの PC でインストーラーを使って Python をインストールしておくのはなかなか大変です。 簡単にコピーして共有可能な、ポータブルな Python 実行環境の作り方を解説します。
これでポータブルな Python フォルダが出来上がったので、例で作成した D:\Python39 フォルダをそのまま別の PC にコピーして使うことができます。 パスは D:\Python39 と D:\Python39\Scripts の二箇所通しておけば OK です。
なお __pycache__ フォルダや *.pyc のファイルは不要なので、共有時は除外しておくことをおすすめします。
この方法は簡単に準備できますが、必要なファイル数が 4000以上と非常に多くなります。 ファイル数が多いとコピーや同期に時間がかかるため、よりコンパクトな環境を作成したい場合は組み込み版 Python を使うことができます。
python39.zip . Lib import site
D:\Python39emb\python.exe -m pip install numpy D:\Python39emb\python.exe -m pip list
pip module をコピーするかわりに、通常版 Python から必要な module だけコピーすることもできます。 この場合 pip module が不要になります。