WindowsPC/WindowsCE リモートキーボード NetKeySip 用のクライアントソフト ppckeyClient v1.22 NetKeySip を導入した PocketPC に対して、ネットワークや赤外線経由でキー入力を 送信することができます。キーボードつき WindowsCE 端末や、通常の PC を外付け キーボード代わりに使用することができます。 設定してしまえば接続などの特別な操作は不要で、電源入れてすぐ使えます。 v1.22 の変更点: ALT キーの設定も可能になりました。 v1.21 の変更点: ローカルの IME を禁止しました v1.20 の変更点: 電源OFF時の赤外線リジューム対応。IMEキー変更設定。HPCで起動 時にコンソールが表示される問題修正 v1.10 の変更点: シリアル対応 (赤外線 IrDA も可能) ●動作すると思われる環境 WindowsPC (2000,XP 等) WindowsCE H/PC 2000 (ARM/MIPS) PocketPC 2002(ARM) 動作確認機種 ・iPAQ h3630 (PocketPC2002) ・Jornada720 (H/PC 2000 ARM) WindowsCE は種類が多いため、すべての環境で動作確認をしているわけではありま せん。あらかじめご了承ください。 注意: PocketPC 2003 で正常に動作しません。ご注意ください。 ●インストール方法 フォルダごとに分けて格納されています。それぞれ対応する実行ファイルを使用し てください。 ・WinPC / ppckeyclient.exe WindowsPC (WindowsXP 等、x86) ・WinCE_ARM / ppckeyclient.exe WindowsCE H/PC 2000(ARM) PocketPC 2002 (ARM) ・WinCE_MIPS / ppckeyclient.exe WindowsCE H/PC 2000(MIPS) ppckeyclient.exe を適当なフォルダに入れて実行してください。 ●アンインストール方法 レジストリは使用しないため、そのまま削除していただいてかまいません。オプショ ン情報を格納するセーブファイル「save_ppckey.txt」も一緒に削除してください。 ●使い方 ・ネットワーク接続の場合 File メニューの Option を開いて PocketPC のホスト名または IP Address を 設定します。 Port 番号は NetKeySip の設定に合わせます。(default 8102) COM は 0 に設定します。(シリアル禁止) 以後、入力したキーコードを NetKeySip に送信し、PocketPC のキー入力とみ なします。 ・シリアル/赤外線接続の場合 File メニューの Option を開いて Port 番号を 0 にします。(ネットワーク禁止) COM に、使用するシリアルデバイスの番号を登録します。COM2: の場合は 2 を入 れてください。設定した COM 番号が赤外線ポート (IrDA) の場合は赤外線通信が できます。 赤外線が何番なのか起動時に表示するようになりました。(プログラムで識別でき なかった場合は表示しません。) NetKeySip 側もシリアルモードになっていればそのままキーコードが送られます。 起動時にプログラムで判別できた場合、IrDA が割り当てられている COM 番号を 表示します。 注: 表示される VK=?? がじゃまな場合はメニューの「KeyConfig」内にある 「VK Echo」のチェックを off にして下さい。 注: ネットワーク、シリアル同時送信も可能です。 ●特殊キーについて 特殊なキーコードの送信ができないので以下の割り当てを行っています。 [F1] 0x103 NetKeySip の [IME] (変更可能) [F2] VK_KANJI [漢字] [F4] VK_CONVERT [変換] [F5] VK_LMENU [ALT] (変更可能) [F6] 0x100 NetKeySip の [Fnc] メニューの「KeyConfig」でいくつかのキー設定を変更することができます。 Remote IME 指定したキーを押すと、リモート側の [IME] ボタン相当になります。 Remote ALT 指定したキーを押すと、リモート側の [ALT] ボタン相当になります。 設定する仮想キーコード VK は、VK Echo にチェックを入れて、メイン画面で実際 にボタンを押してみることで調べることができます。 ● PocketPC で ppckeyClient を使う場合の注意 キーボードが付いていない PocketPC 2002 でも一応 ppckeyClient は動作します。 ppckeyClient のキー入力は仮想キーコードで行います。そのため標準入力パネル の「手書き入力」など、仮想キーコードが存在しない場合は送信できません。 また、一見キーボード風に見える「ローマ字/かな」パネルも、正常な仮想キーコー ドを持っていないために使用することができません。(Terminal Services Client が使えないのも同じ理由からです) NetKeySip はすべて仮想キーコードを持っているため、入力として使うことができ ます。 ●赤外線を使う場合の注意 他のアプリケーションがすでにポートを開いている場合はオープンエラーが出ること があります。例えば通信設定の「ビーム」で、すべてのビームを受信するようチェッ クが入っていると赤外線ポートが使えません。あらかじめチェックをオフにして下 さい。 使用中に電源を切って間をあけずにすぐ電源を入れると、赤外線通信のリジュームが できないことがあります。その場合もう一度電源を切って、2秒以上あけてから入れ なおしてください。 ●セキュリティについての注意事項 このソフトはその性質上、直接本体の端末画面が見えなければ操作することができま せん。そのため極めて P2P 接続や LAN 上など、極めて近い位置配置することを想定 しています。 送信されるキーコードは特に暗号化されておらず、ネットワークに直接パケットとし て送られるためセキュリティには十分ご注意ください。 セキュリティを確保できないようなケースでの接続はご遠慮ください。例えばイン ターネットを経由しての接続はお勧めできません。 ●キーコード送信用コマンド詳細 PocketPC 用 NetKeySip 付属の netkeysip.txt に、コマンドフォーマットの解説が あります。 ●開発に当たってのドキュメント こちらに開発時の解説などを書いたドキュメントを掲載しています。 「キーボードの作り方(1)〜」 http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/wince.html ●使用条件 このソフトウエアが原因で問題や障害が生じても、作者は一切保証を行わず、作者に 責任も無いものとします。重要なデータはあらかじめバックアップを取り、利用者の 自己責任において使用してください。内容物を改変したものを無断で配布することを 禁止します。利用に当たっては、使い方(説明書)をよく読んでからお使いください。 フリーソフトウエアです。 小笠原博之 oga@art.udn.ne.jp http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/