更新内容 zxLinux 2000/10/23 小笠原博之 ● kp011 2000/10/23 2.3.23#3024 ・カーネルソースの整理 decchi.c のコードを整理し、Zaurus 特有部分を zxksrc/zx 以下に収納した。これ までコンパイラのオプティマイズかかっていなかったコードもオプティマイズかかる ようになった。コードの分割により、一部機能を動かしていない部分があるので注意。 decchi.c だけでなく init/main.c の不要コードもばっさり削除した。 ・低レベルシステムコールライブラリ作成 libc を作る上でベースとなるシステムコール呼び出しのインターフェースライブラ リ libzxla.a を作成した。このライブラリ呼び出しだけでも取りあえずアプリ作成 は可能。socketcall システムコール用のライブラリも作成し、ネットワーク周りの システムコールも使えるようにした。 ・NetworkServer作成 外部のダイヤルアップ専用MOREソフトを作成した。これを起動してダイヤルアップ接 続しておくと zxLinux のネットワーク機能が使えるようになるはず。 ・zaunet 作成 現在のカーネルには、ネットワーク処理が一切含まれていなかったので、ネットワー クルーチンを独自に追加した。net/ipv4 と同レベルで net/zaunet を作成。取りあえ ず socket() による通信が可能になった。(acceptとselectが未完成 -- 未確認) ● kp010 2000/10/10 2.3.23#2915 ・zaufs デバッグ zaufs 上のファイルの rename システムコールに対応。複数ファイルが表示される部 分など、細かいデバッグをいくつか行いました。 ・コマンドの拡張と追加 API チェック用に作ったコマンド類を多数追加。ls のデバッグと拡張。ln コマンド の追加、cp mv 等のディレクトリ指定対応など。 ・QVGA 機種用フォント切り替え機能 QVGA機種のフォントが小さすぎるので、切り替えできるようにしました。 chscreen 0 縮小フォント(デフォルト) chscreen 1 拡大フォント ・画像表示用のデバイス作成 /dev/zgraph デバイスを使って、イメージデータを画面に転送することができます。 サンプルコマンドとして bgload、zitload を用意しました。 ●2000/10/05 kp009 2.3.23#2858 ・コンソールデバッグ 日本語入力時など、コンソールのエコーバックで漢字化けが発生するのを修正。なお、 コンソールの日本語コードは SJIS です。 ・/proc FS bkit009 では、ブート時に /proc をマウントするようにしました。コマンド不足解 消のため、代用として役立ちます。 ・zaufs の作成 ZaurusOS のファイルシステムに zxLinux 上から直接アクセスできます。bkit009 で は起動時に、次の3つのファイルシステムがマウントされています。 /mnt/f0 → F0: /mnt/f1 → F1: /mnt/ata → F1:\ Zaurus 側のパスは、マウントオプションの zdir 指定で行います。zdir に指定する パスの区切りは \ でも / でも構いません。どちらも ZaurusOS には \ で渡します。 F0: F1: 以外を指定するとき、zdir のパスの最後には / が必要です。 <例> mount -t zaufs -o zdir=F0: zaufs /mnt/f0 mount -t zaufs -o zdir=F1: zaufs /mnt/f1 mount -t zaufs -o zdir=F1:/ zaufs /mnt/ata mount -t zaufs -o zdir=F1:/linux/bin/ zaufs /usr/local/bin これまでは、コンパイルしたコマンドも ext2fs イメージごと丸ごと Zaurus にコピー しなければならず、かなり不便でした。 zaufs を使えばコマンドなど必要なファイルだけ転送すればよく、またカードのどの ディレクトリにコマンドがあってもそのまま実行することができます。F1:\LINUX\BIN などを作って zxLinux 上から適当な位置に mount してしまえばいいので、SZAB の ファイル名規則に縛られることもありません。 ただし zaufs の実装は、すべてゼロから書き起こしたコードでありまだまだテスト が不十分です。問題が起こる可能性があるため、本体フラッシュなどの重要なファイ ルを削除してしまわないよう十分注意してください。必ずバックアップを取って置い てください。 ファイルリストの最初のファイル名が重複して表示されることがあります。 ファイルのパーミッションは基本的に全部 777 になります。DOS-FS 上で ReadOnly 属性がついている場合のみ 555 です。 zxLinux 上からは、すべて小文字のファイル名でアクセスします。ZaurusOS API に は全部大文字のファイル名が渡されます。 現在 ro オプションに対応していないので、読み込み専用のマウントができません。 すべて ZaurusOS の API を使って実装されているため、ZaurusOS の制限をそのまま 受けます。zaufs 内にサブディレクトリを作ることはできません。CF カードのディ レクトリ名をリストすることはできません。 rename() の実装が不完全です。rename は行われますが、rename したファイルにアク セスするとかたまります。当分 mv コマンドなどは使用しないでください。 Linux はディレクトリエントリをすべてキャッシュします。そのため ZaurusOS が ファイル更新を行っても、zaufs にはその結果が反映されないことがあります。ファ イルの内容はキャッシュしないので、その点については問題は起こらないはずです。 ・コマンド追加 チェック用の簡単なもののみ。 ・コンソール変更 ICRUISE 版のみ、12dot フォントに変更し、ソフトキーボードが出た状態でも 80x24 文字表示するようにしてみました。余ったエリアには BG 画像を張り付けておくこと ができます。 ● 2000/09/29 kp008 2.3.23#2752 ・コンソールの拡張 独自のコンソールライブラリを組み込みました。MiniTELNET とほぼ同等のエスケー プシーケンスに対応しています。 文字カーソルを表示するようにしました。エスケープシーケンスでコントロール可能 です。 カーネル内蔵フォントではなく Zaurus のシステムフォントで描画するように変更し ました。これにより、コンソールで日本語の表示も可能になっています。 文字描画に標準 API を使用しているため、同一カーネルで MI-EX1/TR1/C1/P10 どの 機種でも動作するようになりました。これで今後新しい機種が出ても、特別対応する 必要は無くなったはずです。 QVGA機種の場合、小さいフォントを使うことによって横80桁表示できるようにしまし た。 コンソールの表示が白バックに黒文字になっています。 ・ローダーの改良 送信キーコードを拡張し、コントロールコードの送信やタイプライターソフトキーボー ドのまま記号入力が可能になりました。 ●2000/07/29 zxkp10-0007291037 MI-P10専用パッチ5 ●2000/07/29 zxkp10-0007290102 MI-P10専用パッチ4 ●2000/07/28 zxkp10-0007280040 MI-P10専用パッチ3 ●2000/07/26 zxkp10-0007262316 MI-P10専用パッチ2 ●2000/07/25 zxkp10-0007252321 MI-P10専用パッチ1 ●2000/03/18 ベースキット 小笠原博之 oga@art.udn.ne.jp http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/zaurus/zaurus.html