Windows Vista/XP (x86, x64) em1keypc v1.32b 2008/09/14 Hiroyuki Ogasawara ●はじめに em1keypc は WindowsMobile 用に作成したキーボードカスタマイズツール em1key の PC 版です。 別配布されている設定ファイルを読み込ませることでいろいろなキーカスタマイズを 可能にします。例えば oyayubiwm を読み込ませると親指シフト入力できるようにな ります。 専用のスクリプトを用いた低レベルなカスタマイズが可能で、キー毎のキーシーケン スの記述だけでなく、条件判断を伴う簡単なアルゴリズムの記述ができるようになっ ています。キーの入れ替えからさまざまな入力方法の実装にも利用できるでしょう。 基本的には WindowsMobile 版とほぼ同じ機能を持っており、設定ファイルの共通化が 可能です。 現在親指シフト入力用の「oyayubiwm v1.44」が em1keypc に対応しています。 64bit (Windows x64) に正式対応しました。64bit アプリでもキー置換や親指シフト 入力等ができるようになります。 2008/06/03 v1.32 ・ATOK2008 で動作するようになりました。付属の em1keypc_atok.bat を実行します。 自動起動に設定している場合は一度解除してから再び設定し直してください。 2007/11/08 v1.31 ・VirutalPC や RemoteDesktop 利用時にキー入力できなくなる問題を修正しました。 判定ロジックを大幅に変えたので、問題が生じる場合は旧バージョンを使用して ください。 ●対応環境 下記の環境で確認しています。 ・Windows Vista x86 (Win32 32bit) ・Windows Vista x64 (Win64 64bit) ・Windows XP SP2 (Win32 32bit) ・Windows XP x64 Edition SP2 (Win64 64bit) 開発自体は Vista x64 上で行っていますが、一応 XP SP2 や x86 (32bit) でも動作 しました。動作報告をお願いします。 ●利用条件 プログラムはまだ開発されたばかりで動作実績が少なく、環境やソフトウエアの相性 等によって問題が生じる可能性があります。 またソフトウエアの性質上システムに常駐して使用するので障害の影響範囲は大きく なる可能性があります。実行する場合は必ず自己の責任において利用してください。 重要なデータは利用前にあらかじめバックアップをとっておいてください。 問題や障害が生じても作者は一切責任を取りませんのでご了承ください。 フリーソフトウエアです。 ●インストール方法 (1) em1keypc の最新版はこちらからダウンロードできます。 (2) アーカイブ内のファイルを任意のフォルダに入れてください。 現在起動に必要なファイルは次の通りです。 em1keypc.exe _dllkey.dll _proxy64.exe _dllkey64.dll index.html これらはすべて同じフォルダに入れておいてください。 (3) 走らせる設定ファイルも同じフォルダに入れておいてください。 例えば oyayubiwm の場合、アーカイブ内の「 scriptcommand.txt 」を (1) と同じフォルダにコピーします。 現在 em1keypc は、起動時に必ず em1keypc.exe と同じ場所にある scriptcommand.txt を読み込みます oyayubiwm (親指シフトスクリプト) は下記 URL からダウンロードできます。 http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/soft4.html#oyayubi (4) (2) の em1keypc.exe を実行すると起動します。 ● 64bit 対応について (x64 版) WindowsVista x64 など、64bit OS でも動作するようになりました。v1.28 では実行 ファイルが2種類ありましたが 1つに統合されました。 em1keypc.exe を実行するだけで、32bit アプリ 64bit アプリ両方に有効となります。 ● WindowsVista (x64) + ATOK2008 対応について 直接 em1keypc.exe を実行する代わりに、付属の em1keypc_atok.bat を実行して ください。 この状態で自動起動に設定し直すと、次から atok mode (IMM MODE) で起動します。 ●起動時に「発行元を確認できませんでした〜」のエラーが出るときは em1key.exe と _proxy64.exe のプロパティからブロックを解除してください。 ●Windows XP の高度なテキストサービス TSF に対応しています。そのため XP でも「高度なテキストサービスをオフにする」 にチェックを入れる必要はありません。 ただし、IME の切り替えでどうしてもうまく動作しない場合は「高度なテキスト サービスをオフにする」にチェックを入れてみてください。 コントロールパネル→地域と言語のオプション→言語→詳細(テキストサービスと 入力言語)→詳細設定→高度なテキストサービスをオフにする ●アンインストール方法 em1keypc は何の設定もシステムに残しません。 「自動起動を解除」したのち、そのままフォルダごと削除して構いません。 ●ウィンドウを隠す方法 File のメニューから「隠す」を実行します。 再び設定画面を開くにはもう一度 em1keypc を実行してください。 ●自動起動させる方法 [自動起動に設定] ボタンを押すと次から自動起動するようになります。使用して みて問題が無い場合に設定してください。[自動起動を解除] で解除します。 ●わかっている問題点 ほとんどが IME 状態の取得関連です。 ・Vista では IE のセキュリティレベルが高い場合(保護モードが有効になっている 場合)に、IME 状態の取得に失敗します。これは IE が完全に隔離されるためで IME も専用の状態となります。 保護モードが無効の場合はキー置換も通常通り動作します。 ・IME on でコマンドプロンプトにフォーカスを切り替えると、off であると認識 できないことがあります。この場合かな入力のままなので自分で切り替える必要 があります。 ●プログラムについて WindowsMobile 版の em1key のスクリプト開発を楽にするために、PC 上でも同じ設 定が動くように移植を行いました。ほぼ同じ機能で動作しています。これを使って oyayubiwm の挙動をもう少し煮詰めるつもりです。 WindowsMobile 版はこちらです ・http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/soft3.html#em1key カスタマイズのためのスクリプトの説明はこちらです。 ・em1key スクリプトマニュアル PC 環境を完全に 64bit に移行したので、x64 にも対応してみました。 現在開発自体も x64 上で行っています。 2007/05/10 v1.22 ・WindowsMobile 用 EM・ONE/ZERO3 の em1key v1.21 をそのまま移植 2007/05/12 v1.23 ・ZERO3/EM・ONE 用 ScanTest が残っていたので削除しました ・script のリロードが可能になりました ・vc8 の DLL が無いと起動できなかったので static link に変更しました 2007/05/16 v1.24 ・script 命令追加 ifsw/ifnsw、TableID の取得 2007/05/20 v1.25 ・メニューから「隠す」を選んだ場合と自動起動した場合はタスクバーから消えるよ うにしました。すでに常駐しているときにもう一度プログラムを実行すると設定画 面を開くことができます。 2007/08/31 v1.26 ・script の ifpc/ifce/ifsw/ifnsw をネスト可能にしました。 2007/08/31 v1.27 (WM 版のみ) 2007/10/22 v1.28 ・とりあえず x64 対応。2個プログラムを立ち上げておく必要があるけど、取りあ えず 64bit アプリでも親指シフト入力できるようになりました。 2007/11/04 v1.29 ・64bit 版の改良を行いました。64bit 化は proxy を使用することで、単一の変換 エンジンを共有するようになりました。実行ファイルは1つで済み、script の読み 込みも1つです。一部のキー置換のコンフリクトも発生しなくなりました。 2007/11/06 v1.30 ・64bit 版 dll の build オプションにミスがあったのを修正しました。 2007/11/08 v1.31 ・VirutalPC や RemoteDesktop 利用時にキー入力できなくなる問題を修正しました。 判定ロジックを大幅に変えたので、問題が生じる場合は旧バージョンを使用して ください。 2008/06/03 v1.32 ・ATOK2008 で動作するようになりました。付属の em1keypc_atok.bat を実行します。 自動起動に設定している場合は一度解除してから再び設定し直してください。 2008/09/14 v1.32b ・アーカイブミスを修正しました。64bit 版 dll が古いままで、64bit アプリのみ ATOK2008 対応の設定が無効になっていました。これで 64bit アプリでも ATOK で利用できます。 Hiroyuki Ogasawara http://dench.flatlib.jp/ http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/