WindowsMobile 5.0/6.0 eckeyboardsip v1.00 WindowsMobile 用のソフトウエア入力パネル(SIP)です。 ・ローマ字入力専用パネルを搭載 ・左右の手で入力しやすいように母音と子音を左右に分離 ・不要なキーを減らして手で押しやすいボタン ・英語配列キーボードと認識してしまう端末にも対応 日本語配列キーボードだけでなく英語配列キーボード端末用データも添付しています。 キーボードと入力した文字が一致しない場合は切り換えて使用してください。 touchkeysip v1.05 以上が必要です。 ●動作環境 ・WindowsMobile5.0/6.0 汎用 ・RealVGA 対応 ・touchkeysip v1.05 以降 ・日本語配列キーボード、英語配列キーボード両対応 ●動作確認環境 ・EM・ONE S01SHα (WindowsMobile6.0,日本語配列) ・EMONSTER lite S12HT (WindowsMobile6.0,英語配列) ●注意 ・フリーソフトウエアです。 ・将来仕様が変更される可能性があります。 ・必ず自己責任で使ってください。 ・動作確認は完全ではありません。 ・利用時は、あらかじめ重要なデータのバックアップを取っておいてください。 ●install 方法 (1) touchkeysip のインストール  あらかじめ touchkeysip をインストールしておいてください。 (2) eckeyboardsip の転送 My Documents 以下の任意のフォルダに付属ファイルを入れてください。 端末によって、日本語配列のものと英語配列のものがあります。 利用する端末に合うデータを使ってください。(詳しくは後述) ・日本語配列の場合 eckeyboardsip_jp.txt eckeyboardsip_jp.bmp ・英語配列の場合 eckeyboardsip_us.txt eckeyboardsip_us.bmp (3) touchkeysip のオプションでファイルの設定 touchkeysip のオプション画面から、上記 My Documents に入れた eckeyboardsip のスクリプトファイルを選択してください。 1. sip メニューの一番上の「オプション...」を選択 2. 入力方法を「touchkeysip」に切り換えてから、[オプション] ボタンを押す 3. Script Path: に設定し、[ OK ] を押す。 たとえば日本語配列の場合 \My Documents\eckeyboardsip_jp.txt (4) touchkeysip に切り換え 一旦他の SIP (「ローマ字/かな」など) に切り替えてから、 再び「touchkeysip」に戻します。 これで eckeyboardsip が使えるようになります。 ●使い方 sip を表示し、各キーのタッチで文字入力ができます。 ◎ローマ字入力 パネル ・ローマ字モード ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │A│E│W│M│T│BS│ [△] で濁点モード ├─┼─┼─┼─┼─┼─┤ [123] で数字パネル │I│O│ー│Y│N│K│ [ABC] でQWERTYパネル ├─┼─┼─┼─┼─┼─┤ │U│△│小│R│H│S│ ├─┴┬┴─┼─┴┬┴─┤ │123 │ABC │SPC │ENT │ └──┴──┴──┴──┘ ・濁点モード ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │A│E│、│。│D│BS│ [△] でローマ字モード ├─┼─┼─┼─┼─┼─┤ [123] で数字パネル │I│O│ │V│J│G│ [ABC] でQWERTYパネル ├─┼─┤ ├─┼─┼─┤ │U│△│ │P│B│Z│ ├─┴┬┴─┼─┴┬┴─┤ │123 │ABC │SPC │ENT │ └──┴──┴──┴──┘ ◎QWERTY パネル ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │Q │W │E │R │T │Y │U │I │O │P │ └┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┘  │A │S │D │F │G │H │J │K │L │ ┌┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴─┴┐ │△│Z │X │C │V │B │N │M │ BS │ [△] シフトキー ├─┴─┴┬┴─┴─┼─┴─┴┬┴───┤ [123] で数字パネル │123   │IME   │SPC   │ENT   │ [IME] でローマ字パネル └────┴────┴────┴────┘ ◎数字パネル (日本語キーボード機種) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │1!│2"│3#│4$│5%│6&│7'│8(│9)│0 │ └┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┘  │ _│[{│]}│-=│^~│\|│;+│:*│@`│ ┌┴─┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴─┴┐ │ △ │cu│cp│pa│,<│.>│/?│ BS │ [△] シフトキー ├───┴┬┴─┴─┼─┴─┴┬┴───┤ [ ] で文字パネル │   │IME   │SPC   │ENT   │ [IME] で IME 切り換え └────┴────┴────┴────┘ ◎数字パネル (英語キーボード機種) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │1!│2@│3#│4$│5%│6^│7&│8*│9(│0)│ └─┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┘    │[{│]}│-_│=+│\|│;:│'"│`~│ ┌──┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴─┴┐ │ △ │cu│cp│pa│,<│.>│/?│ BS │ ├───┴┬┴─┴─┼─┴─┴┬┴───┤ │   │IME   │SPC   │ENT   │ └────┴────┴────┴────┘ ・[△]はシフトキーです。 ・入力パネルの範囲外で指を離すとキャンセルになります。 ・長押しでキーリピート可能です。リピート速度は調整できます。(→カスタマイズ) ●ローマ字入力の使い方 ・濁点半濁点入力時は [△] でパネルを切り換えてから入力します。   [△]→[G]→[A] = 「が」   [△]→[J]→[I] = 「じ」   ※ [K]→[A]→[゛] ではないので注意 ・小文字は先に [小] を使います。   [小]→[A] = 「ぁ」   ※ [小] は [X] キー相当です。 ・全角記号は [123] で数字パネルに切り換えてから行います。   ※ IME の種類によって入力出来る記号・全角半角が異なります。 ●カスタマイズ 初期状態ではキーリピートをかなり遅めに設定しています。リピート速度は、 eckeyboardsip_jp.txt, eckeyboardsip_us.txt 内の下記のパラメータで変更可能 です。 define _UC_KEYREPEAT_TIME1 1200 # 開始速度 (msec) define _UC_KEYREPEAT_TIME2 300 # リピート速度 (msec) ●端末の違いについて 同じ WindowsMobile 端末でも、メーカーによる設定やカスタマイズ、作り込み状況に 応じて動作がかなり異なっています。利用時は下記の点に注意してください。  (1) キーボード配列の違い  (2) 文字入力モードの違い  (3) IME の違い  (4) 端末独自のカスタマイズによる特殊な動作 ●(1)キーボードの配列の違い キーボードを英語配列と見なす機種と、日本語配列と見なす機種があります。 この両者は一部の記号でキーコードが異なっています。よって同じキーコードを 発行しても、入力される記号が異なっていることがあります。  日本語配列の機種の例    SHARP ZERO3 系 (W-ZERO3 WS003SH, WS004SH, WS007SH, WS011SH など)    SHARP EM・ONE 系 (EM・ONE S01SH、EM・ONE α S01SH2)    HTC EMONSTER S11HT    Toshiba X01T  英語配列の機種の例    HTC EMONSTER S12HT、HT1100    HTC X01HT  参考にしたページ (Reudo Rboard RBK-2000)   http://www.reudo.co.jp/rboardk/rbk-2000bt2.html ●(2)文字入力切り替えの違い 端末によってはより日本の携帯電話風にカスタマイズしてあるため、文字入力モード が独自に拡張されている場合があります。 特にテンキー入力用にカスタマイズしてある機種の場合、数字モード、半角小文字 モード、半角大文字モード、全角小文字モード 〜 ... 等、細かく分かれています。 これらのモード切替はメーカー毎に独自のカスタマイズが施されており、共通の制御を 行うことが出来ません。 ドライバが行っている場合もあれば、IME が独自に処理しているものもあります。 eckeyboardsip は、どの端末でも動作するように単純に IME の on/off によって、 日本語入力と半角英数入力を切り換えています。パソコンと同じです。 よって eckeyboardsip の IME 切り替えは、必ずしも端末の文字入力モードの切り 替えと一致しませんので注意してください。 eckeyboardsip の [IME] ボタンでうまく IME が切り替わらない場合は、sip を 「ローマ字/かな」に切り換えて、入力モードが「かな」になっていることを確認 してください。この状態で touchkeysip に切り換えてから、数回 [IME] キーを 押してみてください。 ●(3)IME の違い 同じ日本製の WindowsMobile 端末でも、組み込まれている漢字変換用の IME が異 なっていることがあります。 ・MS-IME 3.1 (WindowsMobile 標準のもの) ・ATOK ・Advanced Wnn ・SHOIN これらの IME によって、どのキーでどの文字や記号が入力されるのか異なっている ことがあるので注意してください。 全角スペースがうまく入らなかったり、IME on + [ でもカギ括弧が入力出来ない ものもあります。 切り換え可能な機種の場合は MS-IME も試してみてください。 ●(4)端末独自のカスタマイズによる特殊な動作 テンキーによる文字入力機能を備えた機種では、数字入力が特殊な動作を行うことが あります。 ・EMOBILE EMONSTER lite (S12HT) の例 EMONSTER lite (S12HT) はテンキーを備えているため、一般の携帯電話のようにテン キーだけで文字入力出来るようになっています。そのため sip の数字ボタン [1]〜[9],[0] を押しても、日本語や英字入力になってしまうことがあります。 EMONSTER lite の場合は、スライドを閉じることで [1]〜[9],[0] の特殊扱いが無く なります。 またこの動作は Advanced Wnn が行っているものなので、スライドを閉じるか または MS-IME に切り換えることで回避できるようになります。 ●アンインストール手順 特に設定は残らないので、コピーしたファイルをそのまま削除してください。 touchkeysip のアンインストール方法は touchkeysip のマニュアルを参照して ください。 sip はシステムに組み込まれるため、touchkeysip のアンインストール手順を きちんと守らないと、正しく削除できないことがあります。 ●注意点 安易に標準の入力パネルに設定しないようにしてください。スクリプトの記述ミス やバグなどでエラーが発生する場合、デバイスが起動できなくなる可能性があります。 完全に動作確認が取れるまでは、標準に設定しないように注意してください。 ●最後に 付属のスクリプトファイルやキーボード画像は自由に改変して結構です。 改変したものも再配布することができます。自由に改良してください。 2008/02/18 v1.00 Hiroyuki Ogasawara < oga ( at ) art.udn.ne.jp > http://wlog.flatlib.jp/ http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/