WindowsMobile5.0/6.0 (WindowsCE) テンキーによる文字入力ツール ctrlswapmini lite v1.02 暫定版 テンキー付き WindowsMobile 端末の操作をカスタマイズします。 任意のキーマップを使った入力や、2タッチ(ポケベル)入力などが可能です。 ctrlswapmini の EMONSTER lite (S12HT) 対応、暫定版です。 特徴は、ctrlswapmini のキーマップがほぼそのまま使えることです。 ・文字種切り替えが出来ないので、拡張かな(トグル入力)はキーマップによる工夫が  必要です。 ・英語キーボードとして認識する機種で動作します。 ほぼ同じキーボードを備える HT1100 でも動作する可能性がありますが未確認です。 その他 WindowsMobile 標準のキーコードを採用しているテンキー付き端末でも動作 する可能性があります。 キーコードが特殊な W-ZERO3[es] 系では動作しません。従来の ctrlswapmini を 利用してください。 ctrlswapmini について詳しくは下記 URL を参照してください。 http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/soft3.html#ctrlswapmini v1.02 の変更点 ・IME が On にならない場合の対処用に IME 切り換えボタンを追加しました。  数回ボタンを押して IME on にしてください。 ・濁点、半濁点の後付入力に対応しました。 ・ASCII 指定時の記号入力がキーマップに一致するようになりました。 ●動作環境 ・WindowsMobile5/6 ●動作確認機種 ・EMOBILE EMONSTER lite S12HT + Advanced Wnn (WindowsMobile6.0 Professional) ・EMOBILE EMONSTER lite S12HT + MS-IME (WindowsMobile6.0 Professional) HT1100 でも動作する可能性があります。 W-ZERO3[es] WS007SH/WS011SH では動作しません。 ●注意点 フリーソフトウエアです。 必ず自己責任で使用してください。作者は一切責任を取りません。 重要なデータは利用前にバックアップを取っておいてください。 暫定バージョンなので、一部機能が正常に動作しないことがあります。 今後無断で仕様変更する可能性があります。 ●本来の ctrlswapmini (v0.33) との違い ・W-ZERO3[es] 系専用の複雑なキーストロークを解析するコードを内蔵していません。  そのため W-ZERO3[es] 系では動作しません。 ・英語キーボードとして認識する機種で動作します。  キーマップの互換性を維持するため、JISかな 入力をシミュレートしたキーコード  列を、ローマ字入力に変換します。キーマップの記号キーコードを英語キーボード  用に再マップしています。 ・一部記号が正しく出ません。 ・一部未対応の機能があります。 ●インストール方法 ctrlswapminilt.ARMWM5.CAB 上記 CAB ファイルを WindowsMobile デバイスの適当なフォルダに転送し、ファイル エクスプローラから実行してください。インストール先は必ず本体メモリ(デバイス) に入れてください。 ※バージョンアップ時にインストールフォルダの defaultkeymap.txt が上書き されます。書き換えて使用している方は事前に別フォルダなどへ保存しておくよう にしてください。 ※ KeyHook を使っています。他のソフトがすでに KeyHook を使用している場合は 起動できないことがあります。 ●アンインストール方法 (1) メニューの「プログラムについて」を開いてください。下にある [Uninstall用設定削除] ボタンを押します。自動起動の解除と、書き込んだ レジストリの設定を消去します。 (2)「設定」の「プログラムの追加と削除」から「HYP ctrlswapminilt」を削除します。 ●使い方 起動するとメインのダイアログ画面になります。 利用する機能を選択してください   ○無し テンキーを使った文字入力機能を使いません。   ○かな入力・トグル 携帯電話式入力を行います。 [*] キーで改行、大文字小文字変換、濁点半濁点入力できます [#] キーで逆トグル変換、記号入力ができます。   ○2タッチ(ポケベル)入力 2タッチを使います。 携帯電話のポケベル式入力を行います。 [*] キーで大文字小文字変換、濁点半濁点入力できます [#] キーでカット&ペースト等の操作ができます。 好きなキーマップを使うことが出来ます。 各キーの機能は、キーマップでカスタマイズすることが出来ます。 キーマップは下記を参考にしてください。 http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/keymap.html IME が Off のままだと、入力文字がかなにならずローマ字で入力されてしまうこと があります。この場合 [IME 切換] ボタンを数回押して、IME を On にしておいて ください。 ●オプション設定について  □自動送り 指定時間経過で自動で確定します。かな入力・トグルで同じ文字を連続入力 する場合に便利です。  □後変換/逆トグル後も自動送りする         後変換キーや逆トグルキーにも文字を割り当てている場合に便利になる ことがあります。好みで使い分けてください。  □自動 CapsLock On にしておくと、直前の英大文字/小文字変換を学習します。例えば 'A' を入力したあと、後変換キー([*])で小文字 'a' に変換した場合、次から 優先的に小文字が入るようになります。  □ニコタッチ風 2タッチ用キーマップを切り換えます。2種類のキーマップを内蔵し、 切り換えて使用できます。  □IME制御 (Atok/Wnn用) IME on 状態で英数を入力出来ない (かなになってしまう) IME ではチェック を入れておきます。英数入力時は IME が一時的に off になります。 半角英数しか入力出来ませんが比較的 IME を選びません。  □クリアキーで2タッチの一打目を取り消す 2タッチ入力の動作を変更します。好みでどうぞ。  □画面回転時の動作 動作未確認 ●EMONSTER lite (S12HT)/HT1100(?) で Advanced Wnn を使う場合 IME 制御にチェックを入れておいてください。 英数字入力時は IME を Off 状態で文字入力を行います。 直前の入力は確定されます。常に半角文字となります。 ●EMONSTER lite (S12HT)/HT1100(?) で MS-IME を使う方法 EMONSTER lite (S12HT) には MS-IME も組み込まれていますが、そのままでは 切り替えできません。 下記の手順によって MS-IME を使うことが出来ます。Advanced Wnn と好みによって 使い分けてください。 (1) MS-IME に切り換え  \Program Files\ctrlswapminilt\s12ht_msime.reg  の内容をレジストリに登録します。  レジストリエディタで書き込むことが出来ます。以下 TRE を使った例です。  http://www2r.biglobe.ne.jp/~tascal/download/pocketpc/tre.htm  上記 *.reg ファイルを My Documents にコピーしてから TRE の  「レジストリ取り込み」で h12ht_msime.reg を読み込みます。  その後、電源ボタン長押しで一度電源を切ってから再起動すると MS-IME に  切り替わります。元に戻すには s12ht_wnn.reg を読み込んでください。 (2) MS-IME のテンキー(カーソルキー)で漢字変換できるようにする  下記の imekeyset5 を install します。  http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/wince/soft3.html#imekeyset5   1. 起動したら [Phone Style 追加] を押す   2. Sytle 選択で "Phone" を選択   3. [標準にする] を押す   4. EXIT してから、電源ボタン長押しでいったん電源を切る。   5. 再び起動したら完了です。imekeyset5 はアンインストールして構いません。 ●EMONSTER lite (S12HT)/HT1100(?) の注意点 EMONSTER lite S12HT は独立した文字キーを持っていないので、文字種切り替えが できません。付属の defaultkeymap.txt を使った場合、現在「かな入力・トグル」 だとひらがなしか入力出来ないので注意してください。 カスタマイズによって英数を割り当てれば入力可能となります。 2タッチの場合、最初からモードレスでかな英数混在なので入力することが出来ます。 ●詳細について 本来の ctrlswapmini マニュアルを参照してください。 http://dench.flatlib.jp/vec/more/ctrlswapmini.txt ●テンキーの違いについて ・SHARP 式キー制御+日本語配列   SHARP W-ZERO3[es] WS007SH   SHARP Advanced W-ZERO3[es] WS011SH  おそらく SHARP 独自の手法です。IME に依存せず常にテンキーで文字入力出来  ますが、テンキーを単純なキーとして認識することが困難です。  複雑なテンキー用キーコードを解析可能な本来の ctrlswapmini を使ってください。 ・WindowsMobile 純正キーコード+日本語配列  本来の ctrlswapmini + vkmap で対応できるかもしれません。 ・WindowsMobile 純正キーコード+英語配列   HTC EMONSTER lite S12HT   HTC HT1100  テンキーは文字キーとして唯一のコードを発行します。トグル操作による文字入力  は IME が行っています。英語配列とみなすため、JISかな入力ができません。  このソフト ctrlswapmini lite を使ってください。 ●最後に Slide 状態の判定に sahiro さんのアドバイスを参考にしました。 ありがとうございました。 v1.00 2008/08/04 v1.01 2008/08/06 ・Advanced Wnn に対応しました (IME制御 を On にする必要があります) ・自動起動できないバグを修正しました ・メニューからマニュアル表示できないバグを修正しました ・インストールフォルダを変更しました(v1.00はアンインストールしておいてください) v1.02 2008/08/09 ・IME が On にならない場合の対処用に IME 切り換えボタンを追加しました。  数回ボタンを押して IME on 状態にしておいてください。 ・濁点、半濁点の後付入力に対応しました。 ・ASCII 指定時の記号入力がキーマップに一致するようになりました。 小笠原博之 hiroog @ flatlib.jp http://hp.vector.co.jp/authors/VA004474/ http://wlog.flatlib.jp/