WindowsMobile 5.0/6.0 MachiukeIdle v1.00 EM・ONE (S01SH)/EM・ONEα(S01SH2) を Bluetooth モデムとして便利に活用するた めのツールです。 EM・ONE は ノートPC や PDA など他のデバイスから、Bluetooth 経由でモデムとし て利用することができます。ただし利用時にいちいち電源を入れなければならず、 使用中画面が点灯したままだったり、手動でロック操作しなければキーが有効のまま だったりと不便な点がありました。 このツールを起動すると画面を消してキーロックを行い、省電力の待ち受け状態に なります。常にかばん等に入れておけば、いつでも必要なときにリモートでモデム としてネット接続できるようになります。 起動するだけで下記の状態を維持することができます。プログラムを終了させると 元に戻ります。 ・画面を消す ・キーロック状態にする ・自動電源 OFF を禁止 ・何らかのアクションで画面が ON になっても、再び5秒で画面が消える EM・ONE の標準バッテリーのみではあまり実用にならないかもしれません。 ご注意ください。 ●動作環境 ・WindowsMobile 5.0 / 6.0 で動作します 下記の環境で動作確認しています。 EM・ONEα (S01SH2) WM6.0 ●注意事項 ・必ず利用者の自己責任で使用してください。 ・このプログラムの利用により何らかの損害が発生しても、作者に責任はないもの  とします。 ・あらかじめドキュメントと使い方をよく読んでお使いください。 ・フリーソフトウエアです。 ●インストール方法 CAB ファイルを実行します。 ●アンインストール方法 設定の「プログラムの削除」から「HYP MachiukeIdle」を削除してください。 ●使い方 - 最初に Bluetooth モデムとして使う場合、あらかじめ Bluetooth のペアリングを行い、 PC など他のデバイス側にダイヤルアップ接続の設定が必要です。 また Bluetooth 機能と HSDPA を有効にしておく必要があります。 ●使い方 - ウィンドウモード インストールした MachiukeIdle を実行するだけで、下記の機能が有効になります。 ・キーロック (WindowsMobile の機能) ・自動電源 OFF を禁止する (Batt,AC共に) ・未使用時の自動画面OFFタイマーを 5秒に設定する (Batt,AC共に) ・画面 OFF この状態でも内部は動作しており、Bluetooth 経由のダイヤルアップ接続が可能です。 何らかの操作で画面が ON になることがあります。この場合も約5秒間操作しなけれ ば再び画面OFF に戻ります。 なお、これらの機能はどれも WindowsMobile が元から持っている機能を活用しており、 プログラム自体は何もしていません。 ロックを解除して [Exit] ボタンを押すと終了します。プログラムを終了すると、 変更した各種設定は元の値に戻ります。 [ Exit ] プログラムを終了します。 [ 再Lock ] 解除したキーロックを再び有効にします。 [ Clear ] 画面OFFのタイマーを強制クリアします。 ●ロックの解除方法 キーボードスライドやハードウエアキーの操作で画面が点灯します。 WindowsMobile のロック状態になっているので、左ソフトキー+画面の指示に従って ロックを解除してください。 画面の [再Lock] ボタンで再びロック状態にできます。 ※パスワードを設定している場合は、ロック解除の前にパスワード入力が必要です。 ●使い方 - コマンドモード アプリケーションを起動しなくても、ほぼ同等の機能を呼び出すことができます。 下記のコマンドオプションをつけて実行すると設定変更のみ行います。ウィンドウは 開かずにプログラムも即座に終了します。オプションの表記は '-o' でも '/o' でも 構いません。 -o 待ち受け状態に入ります。 ・キーロック ・画面OFF ・自動画面OFFタイマーを5秒に設定 ・自動電源OFFを禁止する -c 待ち受け状態を解除します。値を固定で設定するので注意してください。 ・自動画面OFFタイマーを禁止する ・バッテリー時の電源OFFタイマーを 1分にする ・AC電源時の電源OFFタイマーを 5分にする コマンドモードはウィンドウモードと違い、起動前の状態を覚えていません。そのた め -c では上記の通り、内部で持っているデフォルト値に上書きされるので注意して ください。 ●どれだけ待ち受けできるか 標準バッテリーでの運用は、バッテリー持続時間が短いためあまり実用ではないかも しれません。作者は 3400mAh のスーパー大容量バッテリーを使用しています。これ はどれくらい連続で待ち受けできるかまだ調査できていません。 特に通信時はかなりバッテリーを消費するので、標準バッテリーでは使用できる状況 がかなり限られてくると思われます。 EMOBILE の HSDPA 電波状況によっても待ち受け時間に変動があるでしょう。 電源状況ランプの表示は Off にし、画面輝度も下げておいた方が安心です。 Bluetooth モデムとしてのみ使う場合は、他の常駐物や起動アプリをすべて終了 しておいた方が、バッテリー的にわずかに有効かもしれません。また周辺機器や miniSD カードなども、繋がないでおいた方が負担が少ないと思われます。 ●トラブル対策 プログラム起動中にリセットを行った場合、レジストリの値が書き換わったままに なることがあります。 プログラムを起動していないのに、約5秒で画面OFFになってしまう場合は、起動後 [ Clear ] ボタンを押してください。レジストリの設定をクリアします。 または -c オプションをつけてコマンドモードで起動しても構いません。 ●セキュリティについて 待ち受け時もパスワードのロックが有効になります。 画面 OFF 状態に移行した場合も、電源 OFF やサスペンド同様にパスワードロックが 有効になります。必要な場合はあらかじめパスワードを設定しておいてください。 ●内部動作詳細 システムの設定変更には下記のレジストリを利用しています。 HKEY_LOCAL_MACHINE System\CurrentControlSet\Control\Power\Timeouts ・BattSuspendTimeout バッテリー時自動電源OFFの秒数 (0で禁止) 設定画面で変更可能。 ・ACSuspendTimeout AC電源時自動電源OFFの秒数 (0で禁止) 設定画面で変更可能。 ・BattUserIdle バッテリー使用時に画面OFFになるまでの秒数 (0で禁止) 初期値は 0 ・ACUserIdle AC電源使用時に画面OFFになるまでの秒数 (0で禁止) 初期値は 0 ●最後に 残念ながら Bluetooth は遅いので、非常に高速な EMOBILE HSDPA の回線速度を最大 限活用できるわけではありません。(だいたい 300Kbps 前後) でも待ち受け時間の長 さと無線で使える気軽さはとても便利です。 もしかしたら無線LAN 経由でも使えるかもしれませんが、作者の EM・ONE は無線LAN 機能が使えなくなっている(故障?)ため試していません。 W-ZERO3[es] WS007SH では電源管理が特殊なのか、自動で画面OFFできませんでした。 2008/01/20 v1.00 2008/01/22 v1.00b  マニュアルを修正しました。バッテリー持続時間の表記について修正しました。 小笠原博之 oga (at) art.udn.ne.jp http://wlob.flatlib.jp/ http://dench.flatlib.jp/